【GCC】基本コマンド
目次
はじめに
この記事では、GCCをC++のコンパイラとして使用する場合の使い方を解説します。
基本コマンド
-oオプション: 出力する実行ファイルのファイル名を指定します。指定していない場合はa.outになります。1
g++ オプション -o 出力するファイル名 ソースファイル名(複数可)
よく使うオプション
バージョン指定(
C++でコンパイルするバージョンを指定するオプションで、-std=c++【バージョン番号】のように記述します
- バージョンC++17を使いたい場合
1
g++ -std=c++17 -o main main.cpp
警告メッセージを表示する
C++でコンパイルする際に、警告メッセージを表示することができるオプションで、-Wallのように記述します。
1 | |
C++の規格を厳格にチェックする
C++の規格に乗っ取てソースコードを記述されているかのチェックを有効にします。規格に違反している場合はコンパイルエラーになルオプションで、-pedantic-errorsのように記述します。
1 | |
ヘッダーとライブラリ
ヘッダーの参照の追加
include <…>を使用できるようにする。-Iオプションにパスを指定することでヘッダーファイルを自動で探してくれるようになります。
/usr/include/以下にある、.hファイルをmain.cpp内のinclude <…>ですべて参照可能になります。1
g++ -I /usr/include/ main.cpp
静的ライブラリの参照パスを追加
コンパイル時に使用する静的ライブラリ(libxxxx.a)のへのパスを-Lで設定することで、-lオプションで使用する静的ライブラリを参照できるようになります。
- /usr/lib/以下に指定されている
libtest.aファイルをリンクします。1
g++ -L /usr/lib/ -ltest
静的ライブラリへのパスを追加
-Lで設定したライブラリへのパスで探すことのできるlibxxx.aファイルを-l設定します。
- /usr/lib/以下に指定されている
libtest.aファイルをリンクします。- lib,.a部分は省略することができます。
1
g++ -L /usr/lib/ -ltest
- lib,.a部分は省略することができます。




