【CPU】CPUの仕様の違いのざっくりまとめ
目次
- はじめに
- CPUの種類
- CPUの設計手法
- RISCとCISCの利点と欠点
- 使わるデバイス
- AMD CPUとIntel CPUの互換性
- ARM社のARMとはなにか
- Apple M1チップとはなにか
- RISC-v
- x86とx64
はじめに
この記事は、私のが所属しているコミュニティでの登壇時の発表資料です。
スライド : https://www.slideshare.net/ssusera93a2d1/m1-mac
CPUの種類
- RISC CPU
- CISC CPU
CPUの設計手法
命令セットアーキテクチャの違い
- RISC(Reduce Instruction Set Computer):命令体型が簡単なCPUアーキテクチャ
- 1度の命令で、単純な処理だけをする
- 処理の長さが決まっており、並列処理をする
- パイプライン処理をするので単一クロック・サイクルで動く。必然的に、1クロックに収まる命令になる
- パイプライン処理とは、処理を分割して2つの装置が同時に動くことが無いようにする処理のこと
- 効率的に計算装置を使う理論
- パイプライン処理とは、処理を分割して2つの装置が同時に動くことが無いようにする処理のこと
- パイプライン処理をするので単一クロック・サイクルで動く。必然的に、1クロックに収まる命令になる
- CISC(Complex Instruction Set Computer):命令体型が複雑なCPUアーキテクチャ
- 1度の命令で、できるだけたくさんの処理をする
- 計算結果は1クロックで出るとは限らない(固まったように見える場合がある)
- 計算が結果的に早く終われば良い理論
- パイプライン処理をしない
RISCとCISCの利点と欠点
- RISC
- 低電圧
- 命令がすぐ終わるように簡単なので、速さより、
- 論理回路が単純に構築できるので、開発がCISCと比較して楽、小さくできる
- 低電圧
- CISC
- 一気に処理するので高電圧が必要
- 処理を遅くしないためにクロック数を上げて1つの処理を早く終わらせる必要がある
- コード効率(命令の処理効率)がいい
- 一気に処理するので高電圧が必要
使わるデバイス
- RISC
- ARM,ARM64
- スマホ、マイコン,Nintendo Switch
- CISC
- Intel x86(32bit),Intel x64(64bit),AMD ryzen(Zen)
- PC,サーバー,PS4,5
AMD CPUとIntel CPUの互換性
- IntelのCPUの互換性のあるCPUを作っているAMDは会社
- 昔はAMD以外にも5社ほどあった。NECも作っていた
- 命令セットとしてのインターフェイスは同じなので、完全な互換性があると言ってもいい
- IntelがAMDの互換性にイラッとしてインターフェイスの結果を変えたり嫌がらせをしているせいで、結果が異なることがまれにある
- 内部の処理は違う
ARM社のARMとはなにか
- ARM社はCPUを製造はしていない、CPUの設計のみを行って、仕様を売っている
- 2016年:ソフトバンクが買収(3.3兆円)
- 2021年4月:ソフトバンクがNVIDIAに売却(4.2兆円)
- 独禁法に引っかかるのではないのかと話題(今)
- ARMは基本的にはSoCのCPUとして使用されるので、ARM社はSoCの設計も行っている
Apple M1チップとはなにか
- ARM(RISC)をベースにAppleが開発したSoC
- ARMのCPUの基本仕様だけを使える契約になっていて、SoCのそれ以外の部分は自社で設計製造している
- SoC(System on a chip) : CPUやGPU、I/Oを1枚のチップに実装している
RISC-v
- ARMがソフトバンクに買収されたことで、ARMの仕様を使っている各社が危機感を持っている
- そこで、注目されているのが、RISC-vという仕様
- オープンソースのISA(命令セットアーキテクチャ)で、使用料がかからない
x86とx64
- x86 : Intelが作った
- x64 : AMDが作った。x86をベースに32ビットを64ビットに拡張したAMD64が源流
x86
- 一般使用され始めたプロセサの型番が8086,80186,..86と型番のしも2桁が86で共通したナンバリングになっているので、総称として
x86
と呼ばれる様になった - Intelの
Intel 8086
とその後方互換性をもつISAの総称
x64
- x86アーキテクチャようにコンパイルされたプログラムも動作する
- x86(32ビット命令セット)はx64アーキテクチャのCPU上でエミュレーターを介在しなくても完全に実行できる
- x64の最大のちからを発揮するにはx64ようにコンパイルする必要がある
参考
RISC,CISCの違い
【CPU】CPUの仕様の違いのざっくりまとめ